Norwegian Wood (This Bird Has Flown)

やがて君になる』第5話を観て

前につきあっている女の子がいた
あるいは彼女が私とつきあっていた、と言うべきだろうか
あの日 彼女は私を部屋に招いた
素敵じゃない? ノルウェイの森

彼女に「泊まっていってください」
「好きなところに座ってどうぞ」と勧められ
辺りを見回したとき はじめて
部屋には椅子がないことに気づいた

ラグに腰を下ろし 長い時を過ごした
彼女が淹れてくれた紅茶を飲みながら
私たちは夜中の二時までおしゃべりをした
すると彼女は「そろそろ寝ましょうか」と口にした

彼女は「明日は朝から店番なんです」と
困ったような笑顔を作ってみせた
私は「こっちは特に予定はないんだ」とだけ言って
這うようにベッドから降りて ラグの上に横になった

目覚めると部屋には私ひとりだった
あの鳥は飛んでいってしまった
そして私は火を放った
素敵じゃない? ノルウェイの森