アイカツ・ライナーノーツ(スタンダード編)

アイカツ素人の知人になぜかアイカツ自作ベスト盤を作って贈ろうと思い、ついでにライナーノーツも書いてやろうということで書いたのが以下のとおりです。なお実際は本当のベスト盤としての"Aikatsu Standards"と個人的な好みの曲だけを集めた"Aikatsu Favorites"の2枚を作成しましたが、後者はライナーノーツを書くのが面倒臭かったのでやめました。中途半端な……

(追記)Favoritesも書くことにしました。

 

 

  1. アイドル活動!
    そのタイトルから推測できる通り、まさにアイカツの原点であるとともにアイカツを象徴するナンバー。アイドルの卵たちを鼓舞する熱いメッセージ・ソングとなっており、第1話でスターライト学園に入学した主人公・星宮いちごが初めてステージで歌ったのもこの曲だ。なお余談だが、サザンオールスターズファンとしては歌中に「希望の轍」のフレーズが登場するのが密かにうれしい。

  2. Take Me Higher
    いちごの憧れの存在である神崎美月を中心に結成されたユニット、トライスターによって歌われた曲。女児アニメのイメージとはかけ離れたその曲調に初期のアイカツおじさんもさぞ驚かされたことだろう。なおトライスターに当初加入するもののいちごとあおいが忘れられずについには脱退を決意する紫吹蘭ちゃんが見られる第36〜37話はクッソ泣けるので必見。

  3. ヒラリ/ヒトリ/キラリ
    1期後半エンディング・ソング。同じEDとしてはのちの「チュチュ・バレリーナ」にも共通するが、アイカツ本来の底抜けなポジティブさとは一線を画する「陰」を含んだシリアスさが印象的。第49話の終了間際、あおいはいちごがスターライト学園を離れアメリカに旅立つことをかえでから聞かされる。茫然とするあおい。そして間髪を入れず流れはじめるこの歌。完璧だ。

  4. Wake up my music
    伝説のアイドル・デュオ「マスカレード」のふたりがかつて歌っていたこの曲は、アニメでも一度懐かしの名曲として登場させておきつつ、終盤でいちごが母の正体を知るきっかけとして再度演奏されるなど、1期を語るうえで欠かすことのできない重要な存在として扱われている。起伏の穏やかな曲調が古臭くならない程度にレトロな印象を与えている。

  5. カレンダーガール
    1期前半ED。おそらくアイカツファンに最も人気な曲であり、1期の最終回(一番泣けるシーンで流れる)やシリーズ全体を締めくくる最終回でも使われるなど、アイカツという物語にとっても最重要曲。本来「カレンダーガール」とはピンナップガールと似たやや猥雑な意味を持つ言葉であるが、この曲のタイトルでは見事な意味の「転換」が図られている、と思われる。

  6. ハッピィクレッシェンド
    2期で登場した新たなアイドル学校、ドリームアカデミーを意識して作られた曲。この歌のテーマを一言でいえば「学園讃歌」。「トランジスタ・ラジオ」や「卒業」など窮屈な学校生活を舞台にした歌は数あれど、ここまで素直に母校が大好きと言っている歌はないのでは? アニメではドリアカVer.とスターライトVer.が披露されましたが個人的にはやっぱりドリアカの方が好みです。

  7. Precious
    2期後半ED。史上最強のアイドル神崎美月と夏樹みくるのユニット、WM(ダブルエム)をフィーチャーしたスローバラード。美月さんがこういうテンポで力感込めて歌うとやはりオーラをひしひし感じますね。そしてアイカツの崇高さすら感じるポジティブネスを見事に言い表したワンフレーズ「ありがとうの生まれる光」。神は言った。「光あれ」。こうしてアイカツが生まれた。

  8. フレンド
    星宮いちごと音城セイラのユニット、2wing2(ツウィングス)のテーマソング。アイカツの王道を行くキュートないちごとロックな音楽が好きなセイラの組み合わせを反映したような、アイカツ特有の屈託のないポップさの中にスクラッチや跳ねたリズムを取り入れた構成となっている。そういった点でも、いちごとセイラの個性のぶつかり合いと成長が柱に置かれた2期を象徴する曲と言えるだろう。

  9. SHINING LINE*
    2期後半OP。神崎美月から星宮いちご、そして大空あかりへとトップアイドルの歴史が受け継がれてゆく様を歌った一曲。先輩から後輩へのバトンタッチというアイカツに通底する物語を熱く歌いながらも、アイカツ楽曲特有の(アニソンらしからぬ)洗練されたアレンジとヴォーカルがよいバランスを保っていて何度聴いても飽きない。OPアニメーションも同様にホットかつクールな出来。必見。

  10. 輝きのエチュード
    劇場版アイカツでいちごが歌うバラード。映画ではいちごが作中作としてこの歌を手掛けたシンガーソングライターの花音さんに歌詞の改変をお願いするわけだが、その結果アイカツにしては珍しいラブソングが完成した。ここらへんの、恋愛感情表現でもって美月先輩への憧れと尊敬を表現せんとするいちごちゃんの作戦はもはやアイドルを超えて阿久悠であり松本隆である。

  11. Let's アイカツ!
    大空あかりが主人公となった3期(あかりGeneration)版の「アイドル活動!」。どちらかというとこの歌の方がソフィスティケートされた、初期アイカツの方向性あやふやな部分を消してかわいく元気なアイドル活動!といった感じの雰囲気が出ている。モチーフになった曲と同じ曲調でかつオリジナリティーを出すという難題を見事に達成した田中秀和さん(作曲)は本当にすごいですね。

  12. Good morning my dream
    3期前半ED。125話でSoleil(ソレイユ。いちご・あおい・蘭のユニット)が半年以上にわたる全国ツアーに出発する前のステージで歌ったのがこの曲なので、個人的にはなんとなく別れの曲というイメージがある(実際にいちごたちはこの曲を最後にアニメの表舞台からは半分身を隠す形となった)。エンディングのパステルタッチの背景イラストとも非常にマッチしていた。

  13. チュチュ・バレリーナ
    3期中期ED。「ヒラリ/ヒトリ/キラリ」にも似た、どこかアイカツらしからぬ陰影を湛えた歌。3期終盤のスターライトクイーンカップのシリアスさにつなげるための曲調に仕上げたものと思われるが、かなり的確な選択だったのではないでしょうか。ちなみに本作ヴォーカルには本家ルミナスVer.とダンディヴァVer.があるが個人的には前者が好み。「頑張るための休息」のるかの声がたまらん。

  14. START DASH SENSATION
    3期後半OP。大空あかりのテーマソングといった感じで、この圧倒的な華やかさと泥臭くないポジティブネス(いい意味で)は本当にあかりちゃん、そしてあかりGenerationを見事に表現しきった曲になっていると思う。アイカツというアニメについてはアイカツとしての存在意義を行き着くところまで探し続けた結果の最終回だったので、視聴者としても思い残すことなんて何もないわけです。
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